看護師の仕事はやりがいがある一方で、時間的な制約や収入面での不安を抱えることも少なくありません。
そんな中、副業に挑戦することで収入を増やし、生活の安定を図る看護師が増えています。
しかし、「本業が忙しい中で副業なんてできるの？」「自分に合った副業を見つける方法は？」と疑問を感じている方も多いでしょう。
実は、看護師の専門知識やスキルを活かしつつ、無理なく副業に取り組める方法は意外とたくさんあります。
本記事では、看護師が今始められるおすすめの副業として、看護師の強みを活かしながら収入を得る方法を詳しく解説します。さらに、副業を始める前に知っておくべき法律や規制、収入と時間のバランスの取り方についても触れ、忙しい看護師でも取り組みやすい副業選びのポイントを紹介します。
副業を始めることは、単に収入を増やすだけでなく、看護師としてのスキルアップや新たなキャリアの可能性を広げるチャンスでもあります。副業の中には、在宅で気軽に始められるものや、隙間時間を活用してできるものもあり、看護師のライフスタイルに合った副業が見つかるはずです。
「もっと自由な時間を持ちたい」「将来のために今から収入を増やしておきたい」そんな思いを抱えている看護師の皆さんに、この記事を通じて無理なく始められる副業の選び方や、具体的な副業の種類を知ってもらい、次の一歩を踏み出していただけたらと思います。
この記事では看護師が収入を安定させながら副業を成功させるための情報を網羅していますので、ぜひ最後までお読みください。
私は総合病院に勤務しながら実際に副業をしていました。
看護師が副業を始める前に知っておくべきポイント
働き方改革実現に向けて、政府は「副業を推進」している現状です。
徐々に副業解禁する企業も増えており、今後もこの流れは拡大していくと予想されます。
副業・兼業は、新たな技術の開発、オープンイノベーション、起業の手段や第２の人生の準備として有効とされており、「働き方改革実行計画」において、副業・兼業の普及を図るという方向性が示されています。
000996750.pdf (mhlw.go.jp)
厚労省のガイドラインには、「副業・兼業に関して、労働者が労働時間以外の時間をどのように利用するかは、基本的には労働者の自由」と記されているよ
しかし、病院などの医療業界ではまだまだ就業規則として副業は禁止なところも多いのが現状････
そんな人もまだまだ多いかなと思うので、詳しく見ていきますね。
看護師が副業をする際の法律や規制について
看護師が副業を始める際、法律や規制を理解することは極めて重要です。
看護師は医療従事者として患者の健康を守る責任があり、就業規則や労働契約において副業が制限されている場合もあります。
特に、医療関連の副業を行う際には、守秘義務やプライバシー保護に気をつける必要があります。
さらに、副業による過労や本業への支障が出ないようにすることが法律上も求められます。
副業を始める前には、必ず所属する職場の規則を確認し、違反がないか事前に把握することが大切です。
法律で副業が禁止されているケース
国立病院は公立病院は、公務員と同様の扱いとなるため、国家公務員法・地方公務員法に基づいて副業が法的に禁止されています。
地方公務員法38条
国家公務員法103条
それ以外は、就業規則によりけりだけど、法律の縛りはないよ！
副業の制限が生じるケース（副業・兼業の促進に関するガイドラインより）
- 労務提供上の支障がある場合
- 業務上の秘密が漏洩する場合
- 競業により自社の利益が害される場合
- 自社の名誉や信用を損なう行為や信頼関係を破壊する行為がある場合
副業禁止の理由には、「本業に専念してほしい」といった理由や、セキュリティの観点から禁止されている場合がほとんどです。
まずは一度度就業規則を確認してみよう
副業を選ぶ際に重要な収入と時間のバランス
副業を選ぶ際には、収入と時間のバランスが非常に重要です。
看護師の仕事は多忙で不規則な勤務時間が特徴ですが、副業の時間を無理なく確保することが成功のカギです。
例えば、収入が見込めるからといって長時間拘束される副業を選んでしまうと、看護業務に支障が出る可能性があります。
そのため、自分のライフスタイルに合った副業を選ぶことが重要です。
収入面も大切ですが、余裕のある時間で取り組める副業を選ぶことが成功のポイントです。
看護師としてのスキルを活かせる副業の特徴とは？
看護師としてのスキルを活かす副業を選ぶことで、効率的に収入を得ることができます。
例えば、医療知識を活かしたオンライン看護相談やメディカルライティングなどは、看護師が持つ専門知識を直接副業に結びつけることができるため、比較的早く収入を得ることが可能です。
これらの副業は本業と関連性があるため、学んだ知識を副業でも活かすことができ、自己成長にもつながります。
看護師ならではの強みを活かした副業を選ぶことが、副業成功の一助となります。
副業をするメリットとは？
副業は、直接的に収入が増加する以外にも様々なメリットがあります。
副業のメリットを客観的に説明できるようになると、アピールしやすくなるかもしれません。
一般的にはどんなメリットがある？
労働者側からみた副業をするメリット（副業・兼業の推進に関するガイドライン）
- 離職せずとも別の仕事に就くことが可能となり、スキルや経験を得ることで、労働者が主体的にキャリアを形成することができる。
- 本業の所得を活かして、自分がやりたいことに挑戦でき、自己実現を追求することができる。
- 所得が増加する。
- 本業を続けつつ、よりリスクの小さい形で将来の起業・転職に向けた準備・試行ができる。
企業側からみた副業をするメリット（副業・兼業の推進に関するガイドライン）
- 労働者が社内では得られない知識・スキルを獲得することができる。
- 労働者の自律性・自主性を促すことができる。
- 優秀な人材の獲得・流出の防止ができ、競争力が向上する。
- 労働者が社外から新たな知識・情報や人脈を入れることで、事業機会の拡大につながる。
これらのメリットを踏まえて、
労働者が副業・兼業を行う理由は、収入を増やしたい、１つの仕事だけでは生活できない、自分が活躍できる場を広げる等さまざまであり、業種や職種によって仕事の内容、収入等も様々な実情があるが、自身の能力を一企業にとらわれずに幅広く発揮したい、スキルアップを図りたいなどの希望を持つ労働者がいることから、こうした労働者については、長時間労働、企業への労務提供上の支障や業務上の秘密の漏洩等を招かないよう留意しつつ、雇用されない働き方も含め、その希望に応じて幅広く副業・兼業を行える環境を整備することが重要である。
000962665.pdf (mhlw.go.jp)
と示されているよ。
看護師が副業を行うメリットって？
看護師が副業をするメリットについても紹介します。
スキルアップに繋がる
仕事をこなすうちに、自分の知らなかった医療知識や経験をすることができ、視座が広がることで、結果的に看護師としての専門性が高まる場合も。たとえ看護師資格を活かすことが難しい副業であっても、新しい分野の知識を取り入れることで価値観が深まり、結果的に本業へ良い影響を与えることもあります。
収入が増える
副業を始めると様々な知識を得たり、様々な人脈ができるので、その中で「より効率良くしっかり稼げる方法」を学ぶ場面も多くなります。
どのような働き方で収入を増やすかは、自分の意思で決めることができるのもメリットの１つと言えます。
キャリアを考えるきっかけになる
普段と違う働き方に触れることで本業に活かせる経験を身に着けられるのはもちろん、働く中で魅力的な仕事を見つけることができたら、その業種に転職するきっかけにもなります。
１つの職場だけでなく、色々な職場で違った働き方を知り、経験することで今後のキャリア形成にも役立つのは副業の大きなメリットです。
こうやってみたら、様々なメリットがありますね。
副業にあたって注意すべきこと
ここまで副業や兼業の推進やメリットについて見てきました。
副業・兼業で注意すべきこと（副業・兼業の推進に関するガイドライン）
- 就業時間が長くなる可能性があるため、労働者自身による就業時間や健康の管理も一定程度必要である。
- 職務専念義務、秘密保持義務、競業避止義務を意識することが必要である。
- １週間の所定労働時間が短い業務を複数行う場合には、雇用保険等の適用がない場合があることに留意が必要である。
実際に病院で努めている看護師が副業するにあたって、どんな注意が必要まとめてみたよ。
就業規則の確認
クリーンにやっていきたいなら、上司へ相談してみるのがベター。
確定申告が必要になるかどうか
（1～12月のうちの副業所得が20万円以下でおさまる場合には申告の義務はありません）
所得額が20万円を超えているのにも関わらず、確定申告を行なっていない場合は、無申告として重加算税を課される可能性があるため注意が必要です。
社会保障が必要になるかどうか
- 現在学生ではない
- 2ヶ月を超える雇用の見込みがある
- 月額賃金が8万円を超えるもの
- 週の所定労働時間が20時間を超えるもの
看護師が今すぐ始められるおすすめ副業５選
ここでは実際に看護師におすすめのバイトにはどんなものがあるかを見てきますね。
① 看護師派遣や短期バイト – 柔軟な働き方で安定収入
短期バイトや看護師派遣を活用することで、柔軟な働き方と安定した収入を得ることができます。
看護師としての資格を活かして、シフトや自由な時間に合わせて働ける派遣や短期バイトは、副業としても高い人気を誇っています。
例えば、短期間の医療現場での業務や、スポットでの勤務が可能なため、自分の空いた時間を有効に使うことができます。また、報酬が比較的高いため、少ない時間でも安定した収入を確保できる点がメリットです。
看護師の資格を最大限に活かせるため、時間を効率よく使える副業としておすすめです。
看護師専門の求人サイトや転職エージェントでは、看護師に特化した求人を取り揃えているだけでなく、模擬面接や履歴書作成のサポート、給与交渉等を行なってくれる場合もあるため登録することをお勧めします。
また、サイトによって取り扱う求人数や種類、サポートの手厚さに違いがあるため、副業を探す際は一つのサイトだけでなく様々なサイトを登録することがおすすめです。
エージェントを利用したほうが情報収集がしやすいのが現状！
\ フォロワーさんの人気が高かったサイト /
② ライターやSNSマーケティング
最近は、WebライターやSNSマーケティングも人気になってきました。
医療に関する記事を執筆し、副収入を得られるメディカルライティングは、看護師に人気の副業です。
健康や医療に関連する正確な情報を求める企業やメディアが増えており、看護師の専門知識を活かして、信頼性の高いコンテンツを提供することができます。
例えば、医療系のブログ記事や、ヘルスケア関連の製品レビューを書くことで、単価の高い報酬を得ることが可能です。また、時間や場所を選ばずに働けるため、副業としての柔軟性が高いのも大きな魅力です。
知識を活かして収入を得られるため、看護師におすすめの副業です。医療系記事のような専門知識を必要とする記事の需要はまだまだ高く、高単価の案件も数多くあります。
文章力やリサーチ力が必要であるため、文字を書くのが得意・好きな方、調べ物をするのが得意な方に向いている副業かと思います。
在宅で完結する分、ばれにくいというメリットも。
私も、WebライターとSNSマーケティングをやっていたよ。
③ オンライン看護相談 や健康アドバイザー
看護師の専門知識を活かし、在宅で患者にアドバイスを提供できるのがオンライン看護相談や健康アドバイザーです。この副業は、リモートで行えるため、看護師の忙しい勤務スケジュールとも両立が可能です。また、遠方の患者や多忙な人々に対して医療アドバイスを提供できるため、ニーズが高まっています。例えば、オンラインまたは対面での健康カウンセリングを行うことで、個々のニーズに合わせた指導ができます。オンラインプラットフォームを活用して、育児中の看護師や、夜勤後の空いた時間に手軽に行える点がメリットです。
看護師ならではの知識を活かして、多くの人に役立つ副業です。
看護師が副業を成功させるためのコツ
せっかく副業にトライしようとしていても、激務でワークライフバランスが崩れてしまったり、思うように収入が見込めず負担だけが増えてしまう、なんてことがあれば本末転倒です。
自分の経験や知識が活かせる仕事は、副業に必要な勉強時間や準備を短縮し効率よく取り組むことができたり、副業を通じてさらに自分のスキルを深めることも可能です。
まずは、自分の優先順位や副業の目的を整理することが大切だね。
ここでは、看護師が副業を成功させるためのコツを解説していきますね。
なるべく高単価な副業を狙う
副業を成功させるためには、本業である看護師の仕事と収入のバランスを取ることが重要です。
看護師は多忙であることが多いため、副業に充てる時間を事前にしっかり計画することが大切です。
例えば、週に数時間だけ副業に取り組む場合は、その時間内で最大限の収入を得られるように副業を選ぶ必要があります。
また、副業の内容が看護師の仕事と関連している場合、両立がしやすくなるため、よりスムーズに副業に取り組むことができます。
時間と収入のバランスを考慮した副業選びが、成功の鍵です。
スケジュール管理で無理のない副業時間を捻出する
副業を無理なく続けるためには、効果的なスケジュール管理が不可欠です。
看護師としてのシフト制の勤務を考慮しながら、副業にどれだけ時間を割けるかを見極めることが重要です。
例えば、夜勤後の数時間を副業に充てる場合や、休日の一部を活用して副業を行うなど、無理のないスケジュールを組むことが必要です。
特に、仕事で疲労がたまりやすい看護師にとって、過労を避けるためにも休息時間を確保しながら、副業に取り組むことが大切です。スケジュール管理ツールを使って、効率よく時間を使う工夫をすると、無理なく副業を続けられるでしょう。
副業を長期的に続けるために大切なマインドセット
副業においては、収入の増加だけでなく、自己成長やスキルアップを意識することがモチベーションの維持につながります。看護師の本業と同様に、副業でも新たな知識を習得し続ける姿勢が重要です。
また、失敗や成果が思うように出ない時期があっても、長期的な視点で取り組むことで、徐々に収入も増加していく可能性が高まります。
副業を継続的に成功させるためには、ポジティブな姿勢で成長を楽しむことが大切です。
副業をバレないようにするにはどうしたらいい？
結論から言うと、私はバレませんでした。
副業をしていることを誰にも言わない
おそらくバレる理由で一番多いのがこれ。
意図せずに情報が拡散してしまい、巡り巡って職場の人の耳に入るパターンが多いです。
絶対に誰にも口外しないことが大切
副業の現場を人に見られない
飲食店で働いているところに、職場の上司が来てバレたパターンも。
地方だとエリアも限られると思うので、職場の人の活動範囲外のお店を選ぶのがポイント。
SNSで副業のことを書き込まない
副業収益が増えると、
リフレッシュもできて、臨時収入にもなるから楽しい～😊
なんてうっかりSNSに投稿してしまうケースも。
匿名でやっている場合でも、SNSへの投稿時間帯や位置情報、写真や文面などから、
なんて身元を特定され結果的に副業がばれてしまうケースも。
SNSでの匂わせは絶対にNG
住民税を普通徴収にする
勤務先に副業をしていることがバレる大きな理由の一つは、収入が増えることによって住民税額が増加するからです。
所属先は従業員の住民税額を把握しているため、給与がほとんど同じはずの他の従業員と比べて住民税が高いことで、「副業で収入を得ている」とバレてしまいます。
これを防ぐためには副業で得た収入の確定申告を行い、住民税の納付方法を本業給与から天引きされる特別徴収ではなく、自分で納付する普通徴収にする必要があります。
普通徴収にすると、副業収入分の住民税は天引きではなく自分で別途納付することができるよ
わたしはこの対応をして、バレずにできていました
看護師の副業に関するよくある質問
ここでは、看護師の副業に関してよくある質問をまとめました。
看護師の副業は年末調整でバレる？
自分で確定申告をすることでバレにくくなる
自分で確定申告をしない場合、給与から天引きされる住民税が本業収入分よりも上がってしまうので年末調整時に副業がバレる可能性は高くなります。
副業で得た所得に対する税金を普通徴収にすることで、勤務先に副業分の住民税額が把握されなくなるためバレにくくなります。アルバイトなどの給与所得による収入は普通徴収が認められない場合もあるため注意が必要です。
現金手渡しだったらバレない？
あまり関係はなく、副業先の雇用形態による
基本的に振り込みであっても、現金手渡しであっても、給与所得（アルバイト等）は住民税の増加によって勤務先に副業がバレる可能性が高いです。
Webライターやアフィリエイト、単日バイト等の場合は業務委託となるため自分で確定申告を行えばバレる可能性は少ないです。
まとめ
今回は、看護師の副業について、メリットやデメリット、注意点、副業の探し方などをまとめました。
自分の目的に合った働き方を探す参考になると嬉しいです。
