「インド株の投資信託って、今がチャンス?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
インドは今、世界の成長エンジンとして注目されており、IT、製薬、消費市場の拡大が急ピッチで進んでいます。
そんな成長市場に手軽に投資できるのが「インド株投資信託」です。
本記事では、インド株投資信託の魅力やリスク、注目のファンドについて徹底解説します。
インド株に興味がある人はぜひ最後まで読んでみてね!
インド株の投資信託が注目される理由とは?
インド株の投資信託が注目される理由は、インド経済の成長性と将来の市場拡大にあります。
世界で最も人口の多いインドは、若年層が多く、経済の成長が見込まれている国です。
インド株が投資対象として注目されている理由は以下のポイントが考えられます。
- 若年層が豊富で労働力が確保されている
- インフラの整備が急務で多くのプロジェクトが進行中
- デジタル化・IT分野の成長が著しい
- 製造業を強化する「メイク・イン・インディア」政策
- 中間層の増加による消費市場の拡大
- オリンピック招致への取り組み
インド経済の成長性について以下にまとめていきますね。
若年層が豊富で労働力が確保されている
ンドの人口は約14億人に達し、2030年までには世界最大の労働力を抱える国になると予想されています。
平均年齢が約28歳で、人口の約65%が35歳以下の若年層というデータもあり、今後数十年間は労働力が豊富に供給され、経済成長が促進されると考えられています。
若年層が多いと、国としての介護や医療等の社会保障コストもまだまだ低いよね。
インフラの整備が急務で、多くのプロジェクトが進行中
インド政府は「インフラ整備加速プログラム」を推進し、2025年までに1.5兆ドルのインフラ投資を計画しています。
特に交通網の拡充が進んでおり、モディ首相の「Bharatmala計画」では、83,000kmの高速道路を新設する計画が進行中です。
都市部の開発も積極的に行われ、国内外からの投資も増加しています。これにより、物流の効率化や都市部の経済成長が期待されています。
デジタル化・IT分野の成長が著しい
インドのIT業界は世界的にも評価が高く、2023年の時点でIT産業全体の市場規模は2,270億ドルに達しています。
また、2025年までにはスマートフォン普及率が80%に達する見込みで、デジタル経済も急成長中です。
IT関連のインフラ整備に伴う、テクノロジー分野での成長が期待されています。
製造業を強化する「メイク・イン・インディア」政策
インド政府は、国内製造業の割合を2030年までにGDPの25%に引き上げることを目指し、2022年には製造業への投資額が1,200億ドルに達しました。
この政策により、特に自動車や電子機器分野での製造拠点が増加しています。
外国企業に対する規制緩和も行い、外資からのインド製造業分野への投資も大しています。
中間層の増加による消費市場の拡大
インドの中間層は増加しており、2025年には中間層が約5億人に達すると予測されています。
中間層の購買力が向上することで、インド国内での消費市場が急拡大し、食品、住宅、教育、医療など幅広い分野での需要が高まると見られています。
中間層とは、一般的に低所得層と高所得層の間に位置する所得層を指し、ある程度の安定した収入と消費力を持つ層を指します。この層は、教育や医療、住宅、日用品などの消費支出が高く、経済成長に大きな影響を与える存在とされています。
オリンピック招致への取り組み
インドは2036年のオリンピック開催を目指しており、インフラ整備や観光業活性化のための投資が進んでいます。
インドオリンピック協会(IOA)も招致活動を本格化しており、今後10年間で観光インフラに400億ドルの投資が予定されています。
オリンピック開催が実現すれば、国際的な注目が集まり、さらなる経済成長が見込まれます。
インド株投資信託のメリットと魅力
インド株投資信託には、成長市場でのリターンが期待できる点や、日本から手軽に投資できる点が魅力です。
ここでは、具体的なメリットとその魅力を見ていきましょう。
- 成長市場でのリターンを狙える可能性
- 分散投資でリスクを抑えやすい
- 日本から手軽に投資できる利便性
具体的に解説していきますね。
成長市場でのリターンを狙える可能性
インドは近年、GDP成長率6%以上を記録し、経済成長が加速しています。
インド株に投資することで、この成長市場のリターンを享受する可能性が高まります。
- 2023年の予測成長率:インドのGDP成長率は6.5%と予測されており、これは世界平均の約2倍のペースです。
- 株式市場の成長:2010年以降、インド株式市場(BSE Sensex指数)は年間平均12%の成長率を達成しており、長期での高いリターンを期待できます。
- 特定セクターの高成長:IT産業、製薬、消費財分野などが特に高い成長を見せており、これらの分野に投資するファンドも増えています。
分散投資でリスクを抑えやすい
インド株投資信託は、複数のインド企業に分散して投資が行われるため、リスクを抑えながら成長を享受できるメリットがあります。
分散効果のメリット:一部の企業が業績悪化しても、複数の企業に分散しているためリスクが軽減されます。
日本から手軽に投資できる利便性
インド株の投資信託は、日本の証券会社を通じて購入可能なため、日本にいながら簡単にインド市場にアクセスできます。
インド株に興味がある初心者でも安心して始められる点も大きな魅力です。
- 取り扱いのある証券会社:楽天証券、SBI証券、マネックス証券など大手ネット証券で購入可能。
- 少額からの投資:月々1,000円程度から積立可能な商品もあり、少額でインド経済の成長に参加することができます。
インド株投資信託のリスクと注意点
インド株投資信託には魅力がある一方、特有のリスクが存在するため注意が必要です。
具体的なリスクと注意点をのポイントを以下にまとめてみました。
- 為替リスクとインド・ルピーの動向
- 政治や規制の変動による影響
- 成長市場ならではのボラティリティ
具体的に見ていきましょう。
為替リスクとインド・ルピーの動向
インド株投資信託では、インドルピーと円の為替変動による影響を避けられません。為替リスクに注意することが重要です。
- 為替変動の例:例えば、ルピーが円に対して10%下落すると、インド株が10%上昇しても為替変動で利益が相殺される可能性があります。
- 2022年の例:2022年にはルピーがドルに対して約8%下落し、ルピー建ての投資が利益を減少させるケースが発生しました。
- 為替ヘッジ付き商品:為替リスクを抑えるため、為替ヘッジ付きのインド株投資信託を検討するのも一つの手です。
とはいえ、為替リスクがあるのはドルや他の外貨でも同様かなと思います。
政治や規制の変動による影響
インドは成長が期待される国ですが、急な政策変更や規制の影響を受けやすいです。
- 外資規制の例:政府が一部の業種で外資規制を強化した場合、外国投資家の撤退や企業の利益減少が発生するリスクがあります。
- 税制改革:インド政府は2021年に法人税の引き下げを行いましたが、再び税率が上がる可能性があるため、常に政策の動向に注目が必要です。
成長市場ならではのボラティリティ
インド市場は急成長している一方で、価格の変動が激しい(ボラティリティが高い)という特性があります。
- 2020年の例:コロナショックの際、インドの株式市場(BSE Sensex指数)は一時期40%以上の下落を記録しましたが、その後急回復しています。
- 長期投資の重要性:短期的な値動きに左右されず、インド株は長期投資を見据えて保有することがリスク管理の基本です。
インド株の投資信託を始める際のポイントと手順
インド株の投資信託をスムーズに始めるためには、事前に押さえておくべきポイントや基本的な手順を知っておくことが重要です。
- インド株の投資信託を選ぶ際のチェックポイント
- おすすめの証券会社
- 初心者が気を付けるべき投資のコツ
インド株の投資信託を選ぶ際のチェックポイント
インド株の投資信託を選ぶ際には、ファンドの成績、手数料、運用方針などを比較して、自分の投資スタイルに合ったものを選びましょう。
- 信託報酬:インド株ファンドは平均1.0〜2.0%程度の信託報酬がかかります。長期保有する場合、手数料の差がリターンに大きく影響するため、なるべく信託報酬が低い商品を選ぶと良いでしょう。
- パフォーマンスの安定性:過去のリターン実績や分配実績が安定しているファンドは、将来的にも安定したリターンを期待しやすいです。たとえば、3年・5年平均リターンが市場平均を上回っているファンドが目安です。
- 投資対象セクター:成長が期待されるITや製薬、消費財分野に特化したファンドや、インフラ関連銘柄に投資するファンドなど、各ファンドの特色をチェックしましょう。
投資信託の購入方法とおすすめの証券会社
インド株投資信託は、日本の証券会社を通じて購入可能です。
特に大手ネット証券を利用すると、手軽に取引ができ、初心者にもおすすめです。
- おすすめ証券会社:楽天証券、SBI証券、マネックス証券などではインド株投資信託を豊富に取り扱っており、投資商品も充実しています。
- 購入方法:ネット証券に口座を開設し、インド株ファンドを選んで「買付」ボタンをクリックするだけで簡単に購入が可能です。
- 積立投資の活用:月々1,000円から始められる積立プランも多く、少額からインド市場に参加できるため、資金が少ない方にもおすすめです。
初心者が気をつけるべき投資のコツ
インド株投資信託を始める際には、長期的な視点で投資することが成功のポイントです。
インド市場はボラティリティが高いため、短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期保有を心がけるとリスクが軽減されます。
- 長期投資を意識する:インド経済の成長を活かすには、少なくとも5年〜10年程度の長期保有がおすすめです。
- 少額から分散投資をする:少額から始めて、複数の投資信託を組み合わせることで、リスクを分散しながら投資が可能です。
- 市場状況に振り回されない:一時的なインド市場の変動に惑わされず、成長性を信じて長期的な視点での投資を維持しましょう。
おすすめのインド株投資信託商品3選
インド市場の成長を享受したい方におすすめのインド株投資信託を3つご紹介します。
それぞれ特徴が異なるため、目的に応じて選択できるよう詳細を記載しました。
- インド株の投資信託を選ぶ際のチェックポイント
- おすすめの証券会社
- 初心者が気を付けるべき投資のコツ
わたしが投資しているものも載せてみたよ✨
インド株おすすめ投資信託①:iFreeNEXT インド株インデックス
iFreeNEXT インド株インデックスは、大和アセットマネジメントが運用するインデックス型の投資信託で、「Nifty50」指数に連動する運用成果を目指しています。
Nifty50は、インドの主要企業50社で構成されており、インド市場の成長を幅広く反映する指数です。
情報技術、金融、消費財といった成長セクターを中心に分散投資ができ、長期的なリターンを狙いやすいファンドです。
おすすめポイント
- 手数料が低め:信託報酬が年0.99%(税抜)と比較的低く、長期投資に適しています。
- 少額から積立投資が可能:月々1,000円から積立ができるため、インド市場に少額で参加しやすいです。
- インデックス型で安定した運用:Nifty50指数に連動しているため、長期的なインド市場の成長に期待できます。
購入可能な証券会社
楽天証券、SBI証券、マネックス証券など主要なネット証券で取り扱いがあります。
インド株おすすめ投資信託②:eMAXISインド株インデックス
eMAXISインド株インデックスは、三菱UFJ国際投信が提供するインデックス型の投資信託で、「MSCIインディア・インデックス」に連動した運用成果を目指しています。
MSCIインディア・インデックスは、インドの代表的な企業を幅広くカバーし、特に消費財、金融、ITセクターに重点を置いた構成です。
長期的な成長と安定したリターンを狙いたい方に適したファンドです。
おすすめポイント
- 信託報酬が比較的安価:年0.95%(税抜)の信託報酬で、インデックス型ならではの低コスト運用が可能。
- 日本からインドの主要企業に投資:MSCIインディア・インデックスに連動し、インド市場全体の成長に乗ることができます。
- 幅広い業種に分散投資:消費財、金融、情報技術など成長性の高いセクターに分散されているため、安定した成長が期待できます。
購入可能な証券会社
楽天証券、SBI証券、マネックス証券など、こちらも主要ネット証券で購入できます。
インド株おすすめ投資信託③:イーストスプリング・インド・コア株式ファンド(+αインド)
イーストスプリング・インド・コア株式ファンド(+αインド)は、イーストスプリング・インベストメンツが運用するアクティブ型のファンドで、インドの成長企業を積極的に選定し、成長力の高い銘柄を中心に構成されています。
特に、情報技術や製薬といったインドの基幹産業に強い銘柄に投資しており、インド市場の成長性を最大限に活かした運用を目指しています。
おすすめポイント
- アクティブ運用で成長企業に集中投資:成長性の高い企業を厳選して投資しているため、インデックス型よりも高いリターンを目指せます。
- 多様な成長産業にアプローチ:インドの内需成長を牽引する消費関連およびインフラ関連の株式セクターに重点を置いており、インド経済のダイナミックな成長に合わせた投資が可能です。(IT、ヘルスケア、金融、インフラ等)
- 信託報酬はやや高め:年1.78%(税抜)とやや高めの手数料ですが、その分リターンが期待できるアクティブ運用ファンドです。
購入可能な証券会社
楽天証券、SBI証券、auカブコム証券などで購入可能です。
わたしが購入していたのはこちらの投資信託銘柄でした。
インデックスに依存せず、成長力の高い銘柄を選定しているため、インド市場の成長を活かしたリターンが狙いやすい反面、価格の変動は大きくリスク耐性が必要と考えられます。
インド経済への投資自体がハイリスクと考えるんのであれば、そのなかでもインフラ等需要が安定している分野をメインに投資している商品を選ぶのも一つだと思います
インド株投資信託に関するQ&A
インド株の投資信託に関してよくある質問をまとめました。
インド株の投資信託は初心者でも始められますか?
はい、初心者でも始めやすい投資先の一つです。
インド株の投資信託は、日本のネット証券で簡単に購入でき、少額から積立が可能です。
積立投資を活用すれば、月1,000円程度から無理なく始められるため、投資初心者にとってもリスクを抑えながら参加できる投資手段といえます。
インド株投資信託のリスクにはどんなものがありますか?
インド株投資信託のリスクには、為替リスク、政治的リスク、ボラティリティの高さが含まれます。
インド株式市場は成長性が高い反面、価格の変動が激しい(ボラティリティが高い)ため、長期的な視点での保有が推奨されます。
インド株投資信託の税金はどうなりますか?
日本の株式投資信託と同様に、インド株投資信託の運用益にも税金がかかります。
売却時の利益や分配金には約20%の税金がかかるため、運用益に対して所得税・住民税の合計20.315%が自動で差し引かれます。
ただし、NISA口座を利用すれば、一定額まで非課税で運用できるため、税金を抑えたい場合はNISAの利用も検討すると良いでしょう。
インド株投資信託と直接株式を購入する場合の違いは何ですか?
インド株投資信託は分散投資ができ、個別株の購入よりリスクを抑えられるのが特徴です。
個別株投資:一つの企業の株価に直接影響されるためリターンは大きくなりやすい一方、リスクも高くなります。
投資信託:多くのインド企業にまとめて投資するため、分散が効き、特定の企業リスクを軽減できます。
インド株 投資信託まとめ
インド株の投資信託は、成長が期待できるインド市場に日本から手軽に投資できる商品として注目されています。
インドは世界有数の若年層人口を持ち、IT、製薬、消費財といった成長産業を抱えており、今後も高い経済成長が見込まれます。
これにより、インド株投資信託は長期的なリターンを期待できる投資先として魅力的です。
ただし、為替リスクや政治リスク、ボラティリティの高さなど、インド特有のリスクもあります。
そのため、分散投資ができる投資信託を利用し、長期的な視点で運用することが重要です。
また、少額から始められる積立投資やNISA口座を活用すれば、リスクを抑えつつ効率的に運用が可能です。
インド市場の成長に関心がある方は、証券会社で取り扱いのあるインド株投資信託を検討し、将来性豊かなインド市場の波に乗ってみましょう。