新NISAで投資を始めるときには、証券会社はどこを選ぶとベストなのかお悩みの方もいるでしょう。
結局どこがいいの?って思うこともありますよね。
新NISAはネット証券や大手証券会社などで口座を開設できます。
どの証券会社でも新NISAによる不課税の恩恵を受けられますが、それ以外のサービスは個々に異なります。
この記事では新NISAの口座を持つ証券会社で私のおすすめの2社を紹介します。
新NISA対応の大手ネット証券会社6社を一覧で比較
新NISA口座で投資をするなら、ネット証券会社を選びましょう。
ネット証券会社は取り扱い銘柄が多く、手数料も低いので投資効率を上げられるからです。
ここでは有名な大手ネット証券会社6社の基本情報をまとめました。
比較項目 | SBI証券 | 楽天証券 | auカブコム証券 | PayPay証券 | マネックス証券 | 松井証券 |
---|---|---|---|---|---|---|
口座数 | 1,200万口座以上 | 1,100万口座以上 | 164万口座以上 | 107万口座以上 | 260万口座以上 | 18万口座以上 |
成長投資枠の株式 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
成長投資枠の投資信託 | 約1,100本 | 約1,100本 | 約1,100本 | 約1,100本 | 約1,100本 | 約1,100本 |
つみたて投資枠の投資信託 | 約220本 | 約220本 | 約220本 | 約220本 | 約220本 | 約220本 |
売買手数料 | 原則無料 | 原則無料 | 原則無料 | 有料※ | 原則無料 | 原則無料 |
ポイント | Vポイント Pontaポイント dポイント PayPayポイント JALマイル | 楽天スーパーポイント | Ponta | PayPayポイント | マネックスポイント | 松井証券ポイント |
投資信託保有ポイント | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
クレカ積み立て | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ネット証券は新NISAの成長投資枠、つみたて投資枠に対応している株式や投資信託の総数では大きな違いはありません。
売買手数料も無料のことが多く、ポイントサービスも充実しているので一見どこを選んでも大差ないように見えます。
以下に理由を解説していくね!
SBI証券と楽天証券がおすすめの理由
私が新NISA対応のネット証券の中でもSBI証券と楽天証券をおすすめする理由は以下です。
- ネット証券の中でも人気が高い
- ユーザーが多いので情報量が多い
- ポイントサービスが充実している
- キャンペーンが積極的に開催されている
新NISAで投資を始めるときには、安心できる証券会社を利用したいと思っている人も多いでしょう。
SBI証券と楽天証券はネット証券の2大勢力で、他のネット証券を圧倒する口座数を誇っています。
どちらも人気が高いのでインターネットやSNSなどでの情報量も多く、安心して利用できる点もおすすめポイントです。
ポイントサービスやキャンペーンも充実していて、他社に比べて特別にマイナスになる要素もありません。
新NISAの証券会社選びはSBIと楽天の2択です!
SBI証券と楽天証券を徹底比較
SBI証券と楽天証券がネット証券業界で激しい競争を繰り広げているのは、それぞれが異なるメリットを持っているからです。
SBI証券と楽天証券のどちらを選ぶと良いかは、人によって違います。
両社の差がわかる重要ポイントで比較して、自分に合った方で新NISA口座を開設しましょう。
取扱銘柄数
新NISAの運用では、取扱銘柄数が多いと選択肢が広がるメリットがあります。
SBI証券と楽天証券では総数ではあまり違いがありませんが、単元未満株の数ではSBI証券が優れています。
SBI証券では単元未満株の全銘柄に対応しているため、3,700銘柄くらいを運用可能です。
しかし、楽天証券では寄付取引で1,775銘柄、リアルタイム取引で734銘柄の対応になっています。
単元未満株で少額投資を考えている人にはSBI証券が良いでしょう。
単元未満株の売買手数料
単元未満株で投資をするときには、売買手数料でもSBI証券に軍配が上がります。
SBI証券では単元未満株の売買手数料が無料です。
楽天証券では新NISAでの売買手数料が原則無料ですが、単元未満株の売買にはスプレッドがあります。
スプレッドとは買値と売値の差額です。
楽天証券では0.22%のスプレッドが設けられているため、買って相場が動かないうちに売ると0.22%の損失になります。
スプレッドは実質的な手数料なので、単元未満株を中心に投資をするならSBI証券がおすすめです。
ポイントサービス
SBI証券はメインで対応しているポイントはVポイントですが、dポイント、Ponta、PayPayポイント、JALマイルにも対応しています。
楽天証券は、楽天スーパーポイントにしか対応していません。
ただ、SBI証券を選んだとしても使えるポイントは1つだけなので、Vポイントとdポイントを二重取りすることはできません。
ポイントサービスでは、普段から使用しているポイントに対応している方を選ぶとよいでしょう。
私は楽天ポイントを使っているので楽天をメインにしています!
楽天ポイントでもらっておいて、後からマイルに変更することなどは可能です。
投資信託保有ポイント
投資信託保有ポイントは新NISAで投資信託を運用しているときに、保有するだけでポイント還元を受けられるサービスです。
SBI証券では投信マイレージ、楽天証券では投信残高ポイントプログラムと呼ばれています。
SBI証券では0.25%、楽天証券では0.132%が最大還元率です。
ただ、どちらの証券会社でも投資信託保有ポイントの対象になる銘柄が限定され、還元率も異なります。
新NISAの口座開設の時点で長期投資したい投資信託の銘柄が見つかったときには、その銘柄でポイント還元が大きい方を選ぶと良いでしょう。
クレカ積立のポイント還元率
新NISAで積立投資をするときには、クレカ積立をするとクレジットカードのポイント還元などの特典も受けられます。
クレカ積立のポイント還元率は、SBI証券では0.5%~5%、楽天証券では0.5%~1%です。
SBI証券では使用するクレジットカードによって還元率が大きく変化します。
5%の還元率にするには年会費33,000円のポイント特化型クレジットカードとして有名な、三井住友カードの「プラチナプリファード」が必要です。
クレカ積立のポイント還元率は、年会費無料のカードではどちらも0.5%です。
プラチナプリファードを保有している人はSBI一択ですね。
対応クレジットカード
クレカ積立をするときには、指定のクレジットカードしか利用できません。
SBI証券ではVポイントの還元を受けられる三井住友カードがメインです。
しかし、SBI証券は以下のような他のカードも提携しています。
- アプラスカード
- タカシマヤカード
- 東急カード
- UCSカード
- 大丸松坂屋カード
- オリコカード
普段から使用しているクレジットカードがあるならクレカ積立を始めやすいでしょう。
楽天証券では楽天カードにしか対応していませんが、楽天キャッシュも使用できる仕組みになっています。
楽天キャッシュに楽天カードでチャージして使うことも可能なので、ポイント獲得の効率を上げられます。
クレカ積立の限度額
クレカ積立の限度額は楽天証券が優れています。
SBI証券、楽天証券どちらもクレジットカードによる積立は毎月5万円までです。
年間で60万円が上限なので、つみたて投資枠の年間投資枠120万円の半分しか使えません。
しかし、楽天証券では楽天キャッシュでも5万円の積立投資ができるため、つみたて投資枠の年間上限額を満額にできます。
クレジットカードでつみたて投資枠を半分以上使いたいなら楽天証券がおすすめです。
積立投資の頻度
新NISAのつみたて投資枠で積立投資をするときには、投資頻度を考えることが重要です。
積立投資で設定できる入金の頻度は、証券会社によって異なります。
SBI証券では毎月、毎週、毎日の設定が可能です。
楽天証券では毎月と毎日の2つが選択肢で、毎週の積立投資は自動設定できません。
ドルコスト平均法に基づいてリスクを最小限にするなら毎日、毎月の収入の中から投資をするなら毎月の設定が考えられますが、毎週の積立投資にこだわりたいならSBI証券が候補です。
成長投資枠での積立投資
新NISAではつみたて投資枠で投資信託による積立投資だけでなく、成長投資枠を使って積み立てることもできます。
証券会社によって成長投資枠の銘柄で取引できる範囲が異なります。
SBI証券では米国株式と投資信託の積立投資が可能ですが、単元未満株は対応していないので、少額投資をするには投資信託を選ぶことになります。
しかし、楽天証券では国内株式、米国株式、投資信託に対応していて、単元未満株も積立投資が可能です。
成長投資枠で積立投資をするなら楽天証券が使いやすいでしょう。
SBI証券と楽天証券どちらがいいの?
SBI証券と楽天証券を比較しても、どちらが良いか迷った人もいるでしょう。
以下の視点を判断材料にしてみてください。
SBI証券と楽天証券の両方で新NISA口座を開設することはできません。
しかし、一方で新NISA口座を開設し、他方で特定口座などの通常の口座を開設して投資することは可能です。
本格的に投資を始めると、新NISAの投資枠を超えて投資したくなる場合もあります。
併用することもできるので、迷ったときには両方で口座を開設することも検討しましょう。
まとめ
新NISAで投資をする証券会社は、ネット証券のSBI証券か楽天証券がおすすめです。
ポイントサービスやクレカ投資の対応範囲が広いのはSBI証券の魅力ですが、楽天ユーザーなら楽天スーパーポイントを使える楽天証券の方がメリットがあるでしょう。
SBI証券は単元未満株に強く、楽天証券は積立投資に強いという特徴もあります。
新NISAの口座開設では、今のポイントの使い方と今後の投資方針を考えて選んでみましょう。